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頭皮トラブル

頭皮トラブル

 

 頭皮のトラブルと言っても、その種類はさまざまです。一人ひとりの体調や環境により状態は異なり、そのトラブルを招く原因にもいろいろあります。

 

 私たちの普段の生活を振り返ってみると、さまざまな要素が重なり合って頭皮に悪影響を及ぼしているようですが、
空気感染・内分泌異常、そして細菌といったことも、トラブルの原因として考えられます。

 

皮脂腺異常分泌

 皮脂腺分泌は小児期、老年期には少なく、思春期以後急激に増えます。
頭皮における皮脂腺はの役割非常に大きく、皮脂腺の分泌が異常に多いケースを油性脂漏と呼びます。皮脂腺は毛包に開口するため、異常分泌により毛包や毛髪が障害を受け脱毛につながります(脂漏性脱毛)。
したがって若年より皮脂の分泌が異常に多いと若ハゲの原因になると言われています。
 皮脂腺の異常分泌を起こす原因はいろいろ考えられますが、食物、自律神経、内分泌(特に性ホルモン)の異常、胃腸障害、心身の疲労など種々の要因が考えられます。

フケ

 フケは、頭皮の角質が脱落したもの(角片)に皮脂の分解物や汗、空気中のゴミなどが混ざりあったものです。したがって誰にでも出るものですが異常に多いと問題になってきます。
 フケの異常に多くなる原因としては、以下のようなものがあります。
心身の疲労・睡眠不足・運動不足・不適切な食事、胃腸障害・便秘・ビタミンB群の欠乏・更年期障害などがあります。
また、直接的な原因として頭部の不潔があげらけます。
さらには季節も大きく関係してきます。つまり、空気中の湿度が高く汗をかきやすい夏にはフケが目立たず、空気が乾燥し汗もかかない冬には異常に目立つ、というわけです。
 皮脂分解物の多いものを油性フケ(油性脂漏)といい、これは多汗に伴うことが多く、ねっとりして頭皮にへばりついており、落ちにくいのがふつうです。思春期以後の男性に多いタイプです。
 一方、皮脂分が少なく、角片を主とするものを乾性のフケ(乾性脂漏)といいこれはひっかくとサラサラと粉状におちます。
 このように油性・乾性の2つに別れ、日本人の場合は乾性のフケが多く見られると言われます。しかし実際上、どちらとも言えない中間型の人も多くみうけられますが。いずれにせよ、かゆみが加わってくる上に細菌感染を起こしやすく、さらには脱毛を招くことにもなるので、生活を規則正しくすること、心身のコンディションを整える事が大切です。
それと同じくらい大切なのが洗髪になります。

かゆみ

 かゆみは単に肉体的に不快であるだけでなく、ひどくなると心理面にも影響を与えイライラや不眠など日常生活にも支障をきたすことになります。かゆくてたまらず、ついに「かきこわし」をつくり、トラブルを招くことも珍しくありません。
 かゆみが起こる仕組みについては、いろいろな学説がありますが、現在有力な説は痛覚神経の働きによるというものです。簡単に言えば痛みの軽いものがかゆみです。
 皮膚病に伴うかゆみ、病変部に発生するヒスタミン、ある種のアミノ酸、タンパク分解酵素等が神経を刺激するためにおこるとされています。その部分の皮膚は、わずかな物理的刺激、例えば、かいたり、温まるとかゆみが強まるのは、病変部の温度が上昇しヒスタミンの産生が増加するためです。
 生理的な範囲を越えたかゆみが問題となるわけですが、原因は
脂漏・外傷、その他の刺激による血行障害・細菌・薬物、洗剤等の作用・自律神経失調・内分泌異常・黄疸、糖尿病、尿毒症、便秘、皮膚がんなどです。